日本ヘンプ協会(JIHA)代表理事・佐藤均教授、並びにマヒドン大学薬学部・学部長・ヴィラシニー・サトウ教授、400年の歴史を持つ麻農家八代目当主・大森芳紀氏(栃木県鹿沼市・野洲麻)が、タイ法人・SIAM REIWA (2020) CO., LTD. (以下、サイアムレイワ)を訪問しました。サイアムレイワは栽培工場の最先端技術を紹介し、またタイの大麻産業について様々な意見を共有いたしました。特にタイでは違法栽培された大麻草がタイ随所の販売所で販売されたり、また未成年に販売するお店も現れて社会問題から政治問題にまで発展してしまうなど、いろんな課題が沸き起こっております。反対に日本ヘンプ協会からは、日本国内の神宮等に納める精麻が足りないことで外国産(主に中国)に頼らざるを得ない状況にあり、また近年では中国国内で農薬の規制が厳しくなったことで、中国産の麻までも輸入できる量が減る傾向にあるなどの問題があります。またタイ側の課題として外栽培、グリーンハウス栽培された麻では、日本国内で栽培された品質基準に満たすことができない状況です。今回の訪問でサイアムレイワの完全インドア栽培の麻の茎であれば品質基準をクリアする可能性があるため、タイで精麻の技術を発展させて日本向けに輸出ができるよう各社で協力し、体制を整えてまいります。サイアムレイワは、世界的にも早くから規制整備と合法化したタイでの事例を日本サイドに共有し、今後とも日本とタイの架け橋となるよう日本ヘンプ協会と連携をして参ります。