2022年6月24日、タイ法人・SIAM REIWA (2020) CO., LTD. (以下、サイアムレイワ)の代表取締役である藤代浩司氏は、TJRI編集長の増田篤氏より取材を受け大麻ビジネス起業の理由、そして将来の展望について語りました。TJRI(タイ・ジャパニーズ・インベストメント・リサーチ・インスティテュート)はタイと日本の起業家のビジネスや投資情報を伝えるプラットフォームです。起業のきっかけ大麻ビジネスに参入しようと思ったきっかけは、海外で 医療大麻の合法化を求める抗議運動を目の当たりにしたことでした。海外では欧米を始め、殆どの国が医療用大麻を合法化しましたが、日本では マリファナに関する法律は非常に厳しく、合法化への道のりはまだまだ遠い状態です。しかしタイに帰国後、タイは大麻合法化に非常に積極的で、起業して将来のチャンスが広がると感じました。そこで、2020年7月に会社を設立し、ブリーラム県でインドア栽培工場の建設を開始しました。 ブリーラム県を選んだ理由は 当時の知事が医療用大麻を地場産業として育てることに力を入れていたためです。現在ブリーラム県はタイにおける医療大麻の中心地になっております。大麻ビジネスの課題と最大のリスクは何か今回のタイに於ける規制緩和(2022年6月)において、一般家庭で大麻草が無制限に栽培できるようになりました。タイではTHCの濃度は0.2%以下に制限されており、その確認のためにサンプル届け出、分析が必要ですがそれが徹底されるかどうか、また温度管理を間違うとTHC濃度がすぐに基準値を超えてしまますが、それを全て当局が管理するのは難しいと思います。違法基準値の大麻草が乱立、そして事故が起きる可能性があります。サイアムレイワは栽培ライセンスだけでなく、種子輸入ライセンスも取得しCBDが多く含まれる大麻の種を米国から輸入。植物工場の室内で栽培し品質管理をしています。屋外栽培ではTHCの濃度をコントロール出来ないからです。そして日本基準に準拠した品質管理の基でメディカルグレードのCBDオイル、パウダー、ボディローションなどの化粧品を製造します。また安全を確保するためブロックチェーンのシステムを導入し、トラッキングができるようします。東海国立大学機構岐阜大学医学部との共同研究を行い、日本で作ったシステムをそのままタイに持ってくる計画です。このシステムにより世界中の人々が私たちの商品が本物であり、タイのブリーラム県で栽培、加工されたものだと確認出来ます。私たちサイアムレイワはこのような最先端の技術を用いて、またコンプライアンスを遵守し業務を進めてまいります。ヘンプ産業を通じてタイ、日本両国に貢献し、皆様の基に安心と安全をお届けいたします。